2022年11月20日(日)、阪神競馬場11Rにてマイルチャンピオンシップ(G1・芝1600m)が行われます。
昨年の2着馬でスプリンターズステークス(G1)からの巻き返しを狙うシュネルマイスター、毎日王冠(G2)でレースレコードを記録して復活勝利を挙げたサリオス、牝馬芝マイルG1・3勝を誇るソダシ、富士ステークス(G3)で古馬を一蹴したセリフォスなど、秋のマイル王決定戦に17頭が出走を予定しています。
京都競馬場改修工事に伴い、2020年から阪神競馬場で開催されています。今回は阪神で行われた2年間のデータを基にして血統傾向から狙える馬がご紹介します。
○マイルCSの好走馬血統傾向
※過去2年間のデータ
【傾向1】父サンデーサイレンス系が優位
馬券圏内に入った6頭のうち、5頭が父サンデーサイレンス系でした。阪神開催の2年間と京都開催で行われた2018、2019年のラップタイムは下記のとおりです。
※開催年、前半ラップ‐後半ラップ、上がり3ハロン最速タイム
○阪神開催
2021年 35.6秒‐33.3秒 32.7秒(グランアレグリア1着)
2020年 34.9秒‐33.5秒 33.1秒(サリオス5着)
○京都開催
2019年 35.3秒‐34.2秒 33.4秒(カテドラル6着)
2018年 35.0秒‐34.5秒 33.4秒(カツジ4着、ミッキーグローリー5着)
前半のラップは大きな差はありませんが、直線の長い阪神開催では、後半のラップが約1秒速くなっています。つまり、阪神開催になり、スピードに加えて瞬発力が要求されると考えます。そこで台頭してくるのが2つの能力に長けているサンデーサイレンス系です。過去には父サンデーサイレンス系が大半を占めていましたが、今年は5頭のみ。少数ですが、積極的に狙っていきたい系統です。
【傾向2】欧州型ノーザンダンサー系を内包
昨年2着だったシュネルマイスターは父Kingman(ダンジグ系)、母父Soldier Hollow(サドラーズウェルズ系)という血統です。欧州型ノーザンダンサー系が色濃い血統ですが、上がり3F・32.9秒とメンバー中2位のタイムを記録しました。昨年の毎日王冠で33.0秒と速い上がり3Fタイムを出していました。欧州型ノーザンダンサー系を内包していて、速い上がり3Fタイムを記録した馬は要注意です。
○マイルCSの血統傾向から狙える馬
サリオス(傾向1、2に該当)
父ハーツクライ、母父Lomitas(欧州型ノーザンダンサー系)という血統です。ハーツクライの成長力に加えて、姉サラキア同様、5歳に覚醒する可能性を秘めています。前走・毎日王冠のレース内容は圧巻でした。中団からレースを進め、直線に入ると前が壁になり、仕掛けが遅れました。しかし、前が開くと一気に加速してレースレコードを記録して2年ぶりの勝利を挙げました。今年で3回目の参戦ですが、過去2年よりも瞬発力勝負に対応できるようになっていると考えます。2走前の安田記念(G1)は34.7秒‐33.6秒のラップを上がり3F・33.0秒を記録して3着に入っています。このラップは過去2年のマイルCSのラップに近く、剛腕R.ムーア騎手が鞍上となれば、安田記念以上の成績を期待できます。
ダノンザキッド(傾向1、2に該当)
父ジャスタウェイ、母父Dansiliという血統です。昨年3着に入っており、同コースへの適性は証明しています。母父は欧州型ノーザンダンサー系(ダンジグ系)で2走前の関屋記念でメンバー中最速の上がり3F・32.7秒を記録しました。同馬はすでにホープフルステークスでG1勝利を果たしていますが、父ジャスタウェイは4歳秋に本格化して、天皇賞(秋)など海外を含めてG1を3勝しました。着順は違いますが、父も関屋記念(G3)、毎日王冠(G2)のローテ—ションで天皇賞(秋)に挑みました。父と同様、ここでさらなる成長を遂げる可能性は十分にあります。
【まとめ】
絶対王者が不在の今回はどの馬にもチャンスがあると言えます。今回は古馬になってから成長が期待できるハーツクライの血脈を狙い馬に取り上げました。
この記事が皆様の予想の参考になれば幸いです。
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