【阪神JF2022】血統傾向から狙える馬

2022年12月11日(日)、阪神競馬場11Rにて阪神ジュベナイルフィリーズ（G1・芝1600m）が行われます。

アルテミスステークス（G3）を制したラヴェル、新馬戦でJRAレコードタイの上がり3ハロン・31秒4を記録したリバティアイランド、2018年のマイルチャンピオンシップ（G1）を勝利したステルヴィオを兄に持つウンブライル、札幌2歳ステークス（G3）の覇者ドゥーラなど18頭が2歳女王決定戦に挑む。

阪神JFは過去10年間の1番人気の成績は（4-1-0-5）です。2013年のハープスターがハナ差2着に入っていますが、それ以外の年は勝ち負けのはっきりした結果と言えます。三連単最高配当は2012年の3,047,070円、三連単平均配当は338,757円です。2012年の大波乱の結果から三連単平均配当も高値ですが、千円台になった年が3回あります。2桁人気が馬券圏内に入ったのは3頭のみで、例年人気サイドと中穴で決着する傾向となっています。

この記事では、阪神JFの過去8年の血統傾向から狙える馬がご紹介します。

○阪神JFの好走馬血統傾向

※過去10年間のデータ

【傾向1】勝ち馬の内7頭がSadler’s Wellsもしくはノーザンテースト内包馬

欧州のタフな馬場を得意とするSadler’s Wellsやスピード競馬に至る前の日本競馬で一時代を築いたノーザンテーストの血を持つ馬が過去10年で7勝を挙げています。7頭全てが重賞で2着以上もしくはオープンや条件戦を勝っていました。メンバー構成が強化され、道中のペースが速くなります。そのペースに対応する為のタフさを持ち、すでにスピードの絶対値の高さを証明していることが勝利の条件と言えるでしょう。

【傾向2】スプリントの血脈

【傾向1】とは相反する傾向だが、クロフネ、ダイワメジャー、キングカメハメハら産駒が国内スプリントG1を制覇した種牡馬の血を持つもしくは、キングヘイロー、サクラバクシンオー、タイキシャトルといった現役時代に国内スプリントG1を勝利した種牡馬の血を持つ馬が好走しています。

●臨戦過程の傾向

2012年にレッドセシリアが3着に入って以降、新馬戦を勝ち上がった馬が馬券圏内に入ったことは一度もありません。馬券圏内に入った30頭中29頭が2勝以上もしくは重賞で2着以上の戦績を残した馬でした。このレースに至るまでに実力を示した馬が台頭していると言えます。

○阪神JFの血統傾向から狙える馬

【人気薄】サンティ—テソーロ

父は昨年の勝ち馬サークルオブライフと同じエピファネイア、母父はダンスインザダークという血統です。【傾向1】に該当します。

【傾向2】には該当しませんが、母ナガラフラワーは2018年のCBC賞（G3）で2着入った実績のあるスプリンターです。

同馬の魅力はスタート能力です。2・3戦目はゲートを出てすぐに2番手に1馬身差近く離す程のスタートセンスを見せました。先手を奪い、4角のコーナリングで他馬を突き離し、直線に入ると一気に加速するスタイルで、連勝を飾っています。

ハナを切って馬券圏内に入ったのは2019年に勝ったレシステンシアのみですが、ロベルト系の父からスピードの持続力、母からスプリント能力を引き継がれており、血統面から期待できる1頭です。

サフラン賞の勝ち馬は3年連続で同競走3着以内に入っています。

このことも同馬に追い風となる傾向と言えます。横山和生騎手、粟田徹調教師と言えば、G1・3勝のタイトルホルダーと同じコンビです。
厩舎の先輩に続くG1制覇なるか、注目です。