【京都記念2023】血統傾向から狙える馬

競馬予想

2023年2月12日(日)、阪神競馬場11Rにて京都記念(G2・芝2200m)が行われます。

昨年のダービー(G1)馬ドウデュース、2021年の年度代表馬エフフォーリア、中日新聞杯(G3)で復活勝利を飾ったキラーアビリティ、前走・日経新春杯(G2)で3着と好走したプラダリアら13頭が出走登録しています。

京都記念は京都競馬場改修工事の影響で2021年から阪神競馬場で開催されています。阪神で開催された過去2年間の1番人気の成績は(1-0-0-1)。昨年は12-8-6番人気の決着で三連単配当が679,100円と大波乱の決着になりました。開幕週・非根幹距離で行われることから、一筋縄ではいかないレースと言えます。

この記事では、京都記念の血統傾向から狙える馬がご紹介します。

○京都記念の好走馬血統傾向

【傾向1】ステイゴールド系が活躍

3年連続で馬券圏内に入ったステイフーリッシュ、昨年12番人気で勝利したアフリカンゴールドはステイゴールド産駒でした。昨年2着に入ったのはオルフェーヴル産駒のタガノディアマンテ。ステイゴールドは現役時代、香港ヴァ—ス(G1)、ドバイシーマクラシック(G2)の海外重賞を2勝しました。種牡馬としても凱旋門賞(G1)で2着馬を2頭輩出しています。海外で活躍できる精神力が引き継がれ、フランスの馬場に適応できるスタミナ、タフさも兼ね備えています。ステイフーリッシュは海外重賞2021年に勝利したラヴズオンリーユーはディープインパクト産駒ではありますが、のちに海外G1を3勝しており、海外で活躍できる程のポテンシャルや血統面の裏打ちが必要と考えます。

【傾向2】ディープインパクト産駒は牡牝ともに好走

京都競馬場での開催を含めると、過去10年間で11度馬券圏内に入っています。同競走はリピーターが多いレースで、阪神開催になった2021年には京都開催で馬券になったステイフーリッシュ、ダンビュライトが2、3着に入りました。京都開催からの傾向は引き継がれていると思われます。

【傾向3】人気薄のトニービン内包馬が激走

トニービン内包馬は昨年8番人気のタガノディアマンテ、6番人気のサンレイポケットが2、3着、一昨年は6番人気のダンビュライトが3着に好走しています。内回りコースで行われる阪神芝2200mはスピードの持続力に長けるトニービンの血が優位に働いていると推察されます。

○京都記念の血統傾向から狙える馬

【3番人気想定】キラーアビリティ

 父ディープインパクト、母父Congareeという血統です。【傾向2】に該当します。同競走を制し、阪神芝2200mの宝塚記念(G1)を2連覇したクロノジェネシスや昨年の同コースのエリザベス女王杯を制覇したジェラルディーナと同じ斎藤崇史厩舎の管理馬です。母父Congareeはクロノジェネシスの父バゴと同様Blushing Groomの系統。

 前走・中日新聞杯は1番枠からスタートで立ち遅れ、隣枠のコトブキテティスと接触します。さらに1コーナーで前にいたハヤヤッコが後退し、進路が狭くなり2コーナー付近まで鞍上の団野大成騎手が手綱を引いていました。直線に入っても前が壁になり目一杯の追いができたのは150m付近から。それでもマテンロウレオをクビ差とらえて勝利を飾りました。苦しいレース運びの中、きっちりと勝ち切ったことは高く評価できます。
 
 今回は前走よりも小頭数になり、ハナを奪いに行く馬が数頭いることから窮屈なポジショニングにはなりにくいと考えます。斤量はドゥデュース、エフフォーリアよりも2kg軽い56kgで出走でき、スムーズなレース運びができれば、2頭を抑え込む可能性は十分にあるでしょう。
 
 鞍上には独リーティングジョッキーのB.ムルザバエフ騎手を予定しています。昨年12月に短期免許を取得してから重賞では(2-2-1-0)と圧倒的な成績を残しています。無類の勝負強さでキラーアビリティをどう導くのか鞍上の手腕に注目です。

【9番人気想定】キングオブドラゴン

 父ハーツクライ、母父コロナドズクエストという血統です。トニービンを内包しており、【傾向3】に該当します。

 矢作芳人厩舎は同馬とユニコーンライオンの2頭出しで、どちらも先行脚質です。しかし、前々走のアルゼンチン共和国杯(G2)でハナを切るも直線で斜行し内ラチに接触したことで追わずに18着で入線しました。前走はアクシデントを避けるためか2番手で追走し、3コーナー付近で手ごたえが悪くなるも、坂井瑠星騎手の仕掛けに応えて10番人気2着と巻き返しを図りました。このことから、テンの速いユニコーンライオンが先手を取り、2、3番手の好位でレースを進めることが予想されます。

 阪神開催の京都記念で馬券圏内に入った6頭のうち5頭は4コーナーで3番手に位置していました。先行勢の中で前走2着になりながらも9番人気に想定されている同馬が最も馬券妙味があると考えます。

【5番人気想定】ウインマイティ—

 父ゴールドシップ、母父カコイーシーズという血統です。父がステイゴールド系で【傾向1】に該当します。

 前走・有馬記念(G1)は4コーナーで垂れてきたブレイクアップのあおりを受けて減速せざるを得なくなりました。そこから巻き返し、直線ではしぶとく脚を伸ばして6着に入りました。
 
 昨年阪神で行われたマーメイドステークス(G3)で初重賞勝利を飾り、秋には京都大賞典で牡馬相手に3着に好走しました。同コースのエリザベス女王杯は2年連続して2桁着順と結果が出ていませんが、開催中盤の秋の阪神とは違い、今回は開幕週。マーメイドSのような前目の競馬ができれば、上位争いが期待できます。

○まとめ

好走馬の傾向は、以下の通りです。
・ステイゴールド系が活躍
・ディープインパクト産駒は牡牝ともに好走
・人気薄のトニービン内包馬が激走

この記事が皆様の予想の参考になれば幸いです。

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