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2023年4月30日(日)、京都競馬場11Rにて天皇賞（春）（GⅠ・芝3200m）が行われます。
JRAの発表によると、2連覇を狙うタイトルホルダー、阪神大賞典（G2）の勝ち馬ジャスティンパレス、G1・2着2回の実績があるボルドグフーシュ、昨年の菊花賞（G1）馬アスクビクターモアら17頭が出走を予定しています。
過去10年間で1番人気は（3-3-0-4）、三連単最低配当は2017年の3,780円、最高配当は2016年の242,730円です。近2年は阪神競馬場での開催で1～4番人気以内の馬券圏内を独占しています。京都開催を含め、2017年以降1番人気が連続して連対しており、全ての馬が芝3000m以上の重賞で連対実績がありました。
今年はタイトルホルダーが1番人気に想定されています。昨年の天皇賞（春）、菊花賞の覇者であり、好走条件に合致します。果たして、タイトルホルダーは人気に応えられるのでしょうか。
この記事では、天皇賞（春）の血統傾向から狙える馬がご紹介します。
◎血統傾向から狙える馬
マテンロウレオ【6番人気想定】
父ハーツクライ、母父ブライアンズタイムという血統です。京都競馬場で開催された天皇賞（春）ではトニービン内包馬が好相性で、大波乱となった2012年は1～5着までがトニービン内包馬でした。以降も京都で行われた2013年～2020年まで8回の開催中6回でトニービン内包馬が馬券圏内に入っています。人気馬だけではなく、2桁人気で2年連続馬券圏内に入ったカレンミロティックなど人気薄でも好走しています。
マテンロウレオは芝2500m以上の経験はなく、長距離適正は未知数です。ハーツクライ産駒は上述したカレンミロティックのほか、ウインバリアシオン、シュヴァルグランといった複数回同レースで馬券圏内に入った産駒を輩出しています。また、母父ブライアンズタイムは2012年14番人気1着になったビートブラック（父はトニービンを内包していたミスキャスト）や2018年4番人気3着に入ったクリンチャーの2頭が結果を残しました。血統的な背景から、マテンロウレオが同レースで高い適性を見せる可能性は十分にあります。
昨年2月のきさらぎ賞（G3）で重賞初制覇を果たしましたが、皐月賞、ダービーでは2桁着順と結果が残せませんでした。3歳春までは後方待機策で末脚にかけるレースぶりでしたが、休養を挟み、秋初戦となったアンドロメダS（L）では、好位から正攻法の立ち回りで勝利を飾りました。戦法が変わってから成績が安定しており、今年は4戦して全て掲示板に入っています。前走・大阪杯（G1）では、上位3頭からは離されましたが、4着に好走しました。G1でも通用する力を付けています。
強い4歳世代の一頭。今回のメンバーの中に入っても見劣りしないと考えています。
ジャスティンパレス【2番人気想定】
父ディープインパクト、母父Royal Anthemという血統です。京都開催の天皇賞（春）では、2011年～2020年と10年連続で父サンデーサイレンス系が勝利しています。ディープインパクト産駒はフィエールマンが2連覇を達成。ディープインパクトの全兄であるブラックタイドの産駒キタサンブラックも2連覇しています。
半兄のアイアンバローズは昨年5着に好走しました。兄は重賞未勝利で、現時点での実績面ではG2を2勝しているジャスティンパレスの方が上。兄以上の成績を残してもおかしくありません。
前走・阪神大賞典（G2）では、内ラチ沿いの好位を追走し、直線では外にいたディープボンドに寄られて体勢を崩しましたが、立て直すと上がり3ハロン最速の脚で差し切り勝ちを決めました。
過去10年の阪神大賞典勝ち馬の天皇賞（春）での成績は（2-3-1-3）※シャケトラは不出走。馬券圏内を外したのは、気まぐれゴールドシップ（3度出走して、5・7・1着）と父キングカメハメハのユーキャンスマイルでした。父サンデーサイレンス系で安定した走りを見せる同馬は好走パターンと考えます。
枠は1枠1番に決定。距離ロスのない最内枠に入り、内ラチ沿いを追走して勝利した前走での経験が活かされるでしょう。鞍上のC.ルメール騎手とは3戦3勝と抜群の相性を見せており、G1タイトル獲得が期待できます。
◎まとめ
・トニービン内包馬のマテンロウレオの激走に期待
・京都開催で2連覇を達成したフィエールマンと同じディープインパクト産駒であるジャスティンパレスが勝利に最も近い存在
この記事が皆様の予想の参考になれば幸いです。
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