【ローズS2023】春のクラシックに届かなかったキズナ産駒が飛躍の秋へ

アリスヴェリテ 競馬予想

2023年9月17日(日)、阪神競馬場11Rにてローズステークス(G2・芝1800m)が行われます。

JRAの発表によると、前走・3歳以上1勝クラスを1分57秒9の好タイムで勝利したブレイディヴェーグ、フローラステークス(G2)2着馬ソーダズリング、1勝クラス・2勝クラスと連勝中のコンクシェル、フローラS3着のブライトジュエリーら17頭が出走を予定しています。

2013年以降、阪神開催での1番人気の成績は(3-1-0-3)。
三連単最低配当は2019年の10,700円、最高配当は2014年の759,650円でした。

上記期間中に三連単で10万台になった年は5年と、大荒れの傾向がみられるレースです。
今年の1番人気想定は重賞初挑戦のブレイディヴェーグ。
父ロードカナロア、母は2冠牝馬ミッキークイーンの全姉という血統です。
ミッキークイーンは2015年のローズSで2着に入り、メンバー中上がり最速の末脚を見せました。
同馬もキャリア3戦全てで上がり3F最速タイムを記録しており、叔母のような豪脚であっさり重賞制覇してもおかしくない存在です。

ただ、ローズSは人気馬同士ですんなり決着するレースではありません。
今年の重賞勝ち馬はラヴェル1頭のみ。
積極的に人気薄を狙いたいところです。

この記事では、ローズSの血統傾向から狙える馬がご紹介します。

◎血統傾向から狙える馬

アリスヴェリテ【11番人気】

父キズナ、母父Cozzeneという血統です。
ローズSはディープインパクト産駒が得意としているレース。
人気馬だけではなく、以下の人気薄馬が激走しています。

2018年ラテュロス(13番人気) アルテミスS3着
2017年カワキタエンカ(6番人気) チューリップ賞5着、桜花賞7着
2015年タッチングスピーチ(7番人気) チューリップ賞9着
2013年ウリウリ(10番人気) チューリップ賞6着

好走した人気薄馬の共通点としては、3歳春までにマイル重賞を経験して、敗れていることです。
人気が落ちた要因は、春のイメージを払拭できなかったことだと推察されます。
マイル重賞の速い流れを経験したことが、ひと夏越えて他馬とのアドバンテージなったのでしょう。
また、中京開催の3年間も9頭中8頭がディープインパクトの血を内包しており、傾向がさらに顕著になりました。

阪神開催においてキズナ産駒の出走はありませんが、ディープインパクト産駒の人気薄好走馬のうち、タッチングスピーチ以外は母父がヴァイスリージェント系と偏りがありました。

キズナは母父ストームキャットで、ヴァイスリージェント系同様、ダート色の強いノーザンダンサー系です。

中京開催で好走した父ディープインパクト系の種牡馬はエイシンヒカリとキズナでした。
共に母父ストームキャットで、阪神・中京で傾向に大きな違いがないことから、父ディープインパクト、母父ストームキャットの種牡馬から好走馬が輩出されてもおかしくないでしょう。

アリスヴェリテはアルテミスS3着馬。
これまでに11戦して1勝止まりと勝ち切れないところはありますが、相手なりに走り、常に上位争いを演じてきました。
先行力と最後の直線での粘り腰が魅力の馬です。
また、敗戦した10戦で1着からのタイム差は0秒7以内と大崩れがないことも特徴です。
2走前の筑紫特別では、差し馬有利な馬場状態の中、先行して3着と唯一上位に入りました。
さらに人気薄のディープインパクト産駒の好走馬と同じく、3歳春までに重賞を経験しています。
芝1800mは(1-1-3-0)と唯一の勝ち星を挙げている距離。
母父Cozzeneのスプリント能力が、開幕2週目の阪神の高速馬場で活かされると考えます。

春はクラシックに乗れなかったアリスヴェリテ。
ここで大一番へのチケットを獲得すべく、春の悔しい思いを払拭するような走りに期待します。

この記事が予想の参考になれば幸いです。

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