2023年2月19日(日)、東京競馬場11Rにてフェブラリーステークス(G1・ダ1600m)が行われます。
前走・根岸ステークス(G3)を制し、連対率100%の戦績を誇るレモンポップ、全日本2歳優駿(Jpn1)のドライスタウト、帝王賞(Jpn1)の覇者メイショウハリオ、ドバイゴールデンシャヒーン(G1)で2年連続2着のレッドルゼル、初の外国産馬参戦となるシャールズスパイトら16頭が出走を予定しています。
この記事では、フェブラリーSの血統傾向から狙える馬がご紹介します。
○フェブラリーSの好走馬血統傾向
【傾向1】勝ち馬は前走チャンピオンズカップ組もしくは前哨戦を勝利した父・非サンデー系
過去5年間の勝ち馬は以下の通りです。
※開催年、馬名、父名、前走・着順
2022年 カフェファラオ 父American Pharoah チャンピオンズC・11着
2021年 カフェファラオ 父American Pharoah チャンピオンズC・6着
2020年 モズアスコット 父Frankel 根岸S・1着
2019年 インティ 父ケイムホーム 東海S・1着
2018年 ノンコノユメ 父トワイニング 根岸S・1着
近年は非サンデー系の馬が5年連続で勝利しています。さらに5回中4回は米国型ミスタープロスペクター系が台頭しており、スピード能力の高さが要求されるレースと言えるでしょう。
【傾向2】Stom CatもしくはDeputy Minister内包馬が大活躍
上記該当馬の過去5年の内訳は以下の通りです。
※開催年、該当馬頭数、3着以内馬
2022年 5頭 1着カフェファラオ 2着テイエムサウスダン 3着ソダシ
2021年 8頭 1着カフェファラオ 3着ワンダーリーデル
2020年 8頭 1着モズアスコット
2019年 8頭 1着インティ 2着ゴールドドリーム
2018年 8頭 2着ゴールドドリーム 3着インカンテーション
毎年半数以上の馬が該当していますが、昨年は小頭数の中、上位を独占しました。今年は10頭該当馬が出走しますが、取捨選択のポイントは近3走の成績です。
①前走・チャンピオンズカップ組
②前走が根岸Sもしくは東海Sの連対馬
③近3走以内にG1級レースで3着以内もしくは重賞2勝
過去5年で3着以内に入った馬は上記①~③のいずれかに該当していました。各年をこの条件で満たす該当馬は2022年5頭、2021年4頭、2020年4頭、2019年4頭、2018年6頭と絞ることができます。
馬の格や調子の良いStom CatもしくはDeputy Minister内包馬は狙い目です。
今年の該当馬はシャールズスパイト、ヘリオス、レッドルゼル、レモンポップの4頭です。
○フェブラリーSの血統傾向から狙える馬
【6番人気想定】シャールズスパイト
カナダ調教馬で芝1600mのメーカーズマークマイル(G1)勝ちやブリダーズカップマイル(G1)2着の成績を残しています。ダートはG3・3着の実績はありますが、生粋のダート馬ではないところが注目ポイントです。東京ダート1600mは芝コーススターであり、芝G1実績のある同馬にとってスタート後に芝があることはアドバンテージになると考えます。
血統面では、父はミスタープロスペクター系のSpeightstownで国内でも活躍馬を輩出しています。高松宮記念を逃げ切ったモズスーパーフレアやダート1400mの日本レコードを持つマテラスカイが代表産駒に挙げられます。芝・ダート問わず日本でのスピード競馬に対応できる種牡馬です。Stom Catを内包しており、【傾向2】に該当します。前走は国内での出走ではないため、【傾向1】には該当しませんが、G1馬であり、前走・世界最高峰のブリダーズカップマイル2着の実績を考えれば、格や勢いは最上位と言えます。
鞍上にはマジックマン・J.モレイラを予定しており、外国馬初参戦でいきなりのタイトル奪取の可能性も十分にあります。
【1番人気想定】レモンポップ
父Lemon Drop Kid、母父Giant’s Causewayという血統です。父はキングカメハメハと同じキングマンボの直系で、現役時代アメリカでダート1600m以上のG1を5勝しました。母父はGiant’s CausewayはStom Catの直系です。レモンポップは前哨戦の根岸Sを勝利しており、【傾向1、2】に該当します。
懸念材料は距離、状態面、斤量にあると考察されます。
距離については同コースで(1-1-0-0)。昨年の武蔵野S(G3)は好位からメンバー中2位上がり3Fタイムを記録しましたが、ゴール直前ギルデッドミラーに猛追され、ハナ差の2着に敗れました。距離の不安を抱く要因はこの敗戦にあると思われますが、重賞初挑戦、初めて中1週での出走であったことを考量すれば、タイム差なしの決着を高く評価できます。ギルデッドミラーは骨折により引退。好敵手が不在の今回はあっさり勝ってもおかしくないでしょう。
状態面については、前走厳しいレースを経験し2、3日は疲労感があり、しばらくは回復に努めました。その後順調に回復。先週末に追い切りを行い、最終追い切りは初コンビを組む坂井瑠星騎手が騎乗してコンタクトを取りました。追い切り後の記者会見で田中博康調教師から現時点で状態面の不安を感じさせる発言はありませんでした。
斤量については、2023年度から騎手の健康と福祉及び将来にわたる騎手の優秀な人材確保の観点から、負担重量が引き上げられました。今年は1kg増の58kg(牡馬)での出走となりますが、同馬にとって初の斤量であり不安材料の一つと言えます。しかし、2021年に2番人気9着になったアルクトスは、前走・根岸Sで59kgを背負い4着に敗退しましたが、本番で2kg減の57kgでの出走が優位に働くと期待され人気を集めました。結果的に着外に敗れ、斤量だけでは結果は伴わないと証明しました。斤量増は全馬同じ条件であり、大きな問題ではないでしょう。
前走はスタートで立ち遅れましたが、スムーズに好位にとりつくあたり操縦性の高い馬で乗り替わりも問題ないと考察されます。若手のホープ・坂井騎手がG1タイトル獲得へどう導くか注目です。
【まとめ】
・勝ち馬は前走チャンピオンズカップ組もしくは前哨戦を勝利した父・非サンデー系
・Stom CatもしくはDeputy Minister内包馬が大活躍
この記事が皆様の予想の参考になれば幸いです。
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