2022年9月11日(日)、中山競馬場11Rで京成杯オータムハンデキャップ(G3・芝1600m)が行われます。
京成杯AHはサマーマイルシリーズ最終戦で、昨年チャンピオンとなったロータスランドは今年の高松宮記念で2着と好走しました。今年は前走・中京記念で初重賞勝利を飾ったベレヌスがチャンピオンの座を狙い出走します。
人気の傾向としては、過去10年で1番人気は(3-0-1-6)と劣勢。1〜3番人気以内の馬が2頭馬券に入ったのは3回と伏兵が台頭しています。2桁人気の馬も好走しており、2015年は13番人気フラアンジェリコ、11番人気エキストラエンドの2桁人気のワンツーで三連単2,227,820円と大波乱の結果となりました。
今年は、春は3戦して全て3着以内に入り約2年半ぶりの重賞勝利を目指すダーリントンホール、重賞初勝利を目指すファルコニア、同コースで行われた昨年のターコイズステークスを制したミスニューヨーク、中京記念を逃げ切り勝ちしたベレヌスらが出走します。
この記事では、京成杯AHの血統傾向から狙える馬をご紹介します。
○ハーツクライを中心としたトニービンを内包した馬が活躍
ハーツクライ産駒は、昨年カテドラルが勝利、2018年ロジクライが3着に入っています。
母父ハーツクライも好走しており、トロワゼトワルが2021年、2020年と2年連続で勝利しています。
ハーツクライ以外のトニービンを内包している馬も好成績を挙げていて、2018年1着のミッキーグローリーや2020年13番人気で3着のボンセルヴィーソが該当します。
京成杯AHはトニービンから引き継がれたスタミナやスピードの持続力を活かせるレースと言えます。
○ディープインパクト産駒も好成績
ディープインパクト産駒は4年連続で連対しています。
内訳は、
・逃げて中山芝の重賞で逃げて重賞を勝利していたコントラチェック、スマイルカナ
・追い込み馬で母父が欧州血統であったディメンシオン(母父モンジュ—)、ミッキーグローリー(母父ホワイトマズル)、ワントゥワン(母父ファルブラヴ)
※コントラチェックも母父は欧州血統
特徴としては、中山での実績馬もしくは、母父が欧州血統でスタミナや持続力が優れた馬が活躍しています。
◎血統傾向から狙える馬
・シュリ
父ハーツクライ、母父Giant’s Causewayという血統です。
今年はハーツクライの血脈を持つ馬はシュリ1頭です。もともと先行力の高い馬でしたが、昨年のエプソムカップでスタート直後に躓き、後方からの競馬になりました。
道中で行きたがるところをみせ、5番手まで上がってきますが、直線では脚がなくなり14着に敗退します。
長期休養を挟み、今年の京都金杯、マイラーズカップと出遅れが響き、各レース10着、12着と大敗。メイステークス(OP)9着後、前走の関屋記念では、スタートを決めてハナを主張します。
スローペースに持ち込むと2着に粘り込み、以前のような先行力をみせて好走しました。
今回は中山の開幕週で、直近3年間は逃げた馬が連対しています。
今年も先行有利な展開になれば、同馬の先行力とトニービンのスタミナと持続力が活かせると考えます。過去5年間の勝ち馬は全て前走で連対していました。
夏の上がり馬に妙味があります。
・コムストックロード
父シルバーステート、母父Diesisという血統です。昨年2着馬のコントラチェックはディープインパクトに母父Hallingという組み合わせで、Hallingの父がDiesisという同馬に近い血統でした。
コントラチェックは中山芝1200mのオーシャンステークスを制しており、スプリント実績がありました。
開幕週で高速タイムになりやすく、スプリントの早い流れを経験していることが利点になると考えます。
同馬は、芝1200mの葵ステークスで2着に入っているほか、前走・福島テレビオープン(OP)は古馬を相手に外有利の馬場傾向の中、2番枠から4着に入りました。
スプリントの経験と斤量51kgを活かして好走を期待します。
上述した馬以外に、4勝全てを芝1600mで挙げているシャーレイポピー、長距離を中心に使われ今回初の芝1600mとなるタガノディアマンテ、先週今年の初勝利を飾った小牧太騎手が鞍上を予定しているレインボーフラッグがトニービンを内包しており、狙える穴馬として注目しています。開幕週ですので、取捨選択は馬場傾向や枠順が重要と考えています。
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